市田院長の独り言

画像協力:インプラントジャーナル ©ゼニス出版


自分の歯でよく噛めることは、食事を楽しくするだけでなく、
加齢と共に衰える記憶カや判断力を噛むことによって
脳を刺激し、十分な栄養と酸素を与え、「ポケ」など
さまざまな症状を予防し、改善するような効果を、もたらすと
されています。

歯周病

成人になってから歯を喪失する一番の原因は歯周病ですが、
意外に思われるかも知れませんが、心臓血管疾患、糖尿病、
低体重児出産などにも深い関連が、有るといわれています。
歯周病は、治療可能なだけでなく、予防可能な病気です。
予防にはまず歯垢(プラーク)を取り除くことが大切です。
よく「私は一所怒命に磨いているのに。」と言われる方が
いらっしゃいますが、それは磨いているのと、磨けているのとは
違うということなのです。歯科医院で適切なプラッシング方法を
指導してもらって下さい。

歯周病

治療には、歯科医による適正な検査を受け、その症状に応じ、
プラッシング指導、歯石除去、重症の場合にはフラップオペレーションなどの
外科的処置を行います。治療後は定期的な検診が必要となります。

・インプラント治療

不幸にも歯を失うことになった場合、現在は、ブリッジや入れ歯が
多く選択されています。 プリッジでは、残った正常な歯を削り、
抜歯後の部分を補う処置となり、また入れ歯では、歯茎で
入れ歯を支えることとなり、味覚の変化、発音の障害な
ど様々な不自由が有りました。
ブリッジ入れ歯
インプラントとは、失ってしまった歯のかわりに、顎の骨に
金属性(主にチタン)の人工歯根を挿入移植することにより、
ブリッジや入れ歯での治療よりも、快適性、審美性などが高く、
不快な義歯からの生活改善が出来ます。
しかし、インプラントによる治療法は、それなりにリスクを
伴う物になります。例えば、十分な手術前の診察、検査を必要とし、
有る程度の治療期間を必要とします。
インプラントの一例
特に糖尿病、骨粗鬆症などの全身疾患の有無、挿入する骨の
形態などインプラントの移植に耐えられるかが、導入の判断と
なります。しかし昨今の医療技術の進歩により、今まで骨が少なく
インプラント治療が出来ないと諦めていた患者さんにも、GBR法、
サイナスフト、リッジスピリット、デイストラクションなどの新しい
手術法により、骨を再成、増加させることで、機能的、審美的に
長期にわたり満足できる治療が行われるようになってきました。
ぜひ、専門医に御相談下さい。

歯科医だけでなく、一人一人の意識を変える事により、
長寿社会になった今、よりよい生活をはぐくむことが出来ると思います。